学びと遊びが交差する、森のような園舎へ。

プロジェクト概要

・クライアント:品川翔英幼稚園(東京都品川区)

・総括:株式会社ジャクエツ

・プロジェクト種別:大規模リノベーション

・担当領域:空間デザイン監修、アートディレクション、壁画・家具デザイン

・設計施行:株式会社エー・ディーアンドシー

Before → After

Before

グレー基調の空間をワクワクが溢れる園舎にしたい。
こどもの視点や発達を活かした空間づくりを目指しました。

After

森のような色彩とアートで、園全体が「物語の舞台」へと変貌。
こどもたちが自ら遊び、学び、想像を広げられる場所になりました。

デザインのポイント|学びと遊びの森をつくる仕掛け

  • 壁面アート:ストーリー性のある手描き壁画を園内各所に配置

  • リーディングヌック:動物モチーフの家型本棚で、読書に没頭できる“こもり空間”

  • 森の床:緑を基調にしたカーペットで、安心感と遊び心を演出

  • トイレ空間も演出:動物看板や植物アートで、移動も楽しく

  • 階段の学び化:段数と英語+アイコンのステッカーで、遊びながら学べる仕掛けに

手描きで仕上げた、世界にひとつの壁画

KUMA’S FACTORYのアーティストが園内でペイントを実施。
キリンやパンダなどの動物たちを、一筆ずつ丁寧に描きました。
既製品では生まれない“あたたかみ”と“遊び心”が、空間全体に息づいています。

空間が変わると、こどもが動き出す。

かつて機能してなかった絵本室も、子どもたちが小さな家の中に入って読書を楽しみ、
廊下やトイレまでもが遊びと発見の場になりました。

KUMA’S FACTORYからのメッセージ

『空間は背景ではなく、子どもたちの”育ちの舞台”です。』

私たちはアートを手段に、こどもの感性や動きを引き出す“体験のデザイン”を行っています。

皆さまとともに、こどもたちの未来につながる空間をつくれたことを、心から誇りに思います。

こどもたちと育てる、思い出の空間づくり

「空間を、こどもたちと一緒に、思い出で満たす。」

一般的なリノベーションが「きれいに整える」ことを目的とするのに対し、
KUMA’S FACTORYは、“こどもたちの体験そのもの”を空間に刻むアートリノベーションを提案します。

Before|活かしきれていなかった空間

▲「かつては収納スペース。子どもが過ごすには不向きでした」

本来は収納として使われていた一室。
子どもたちが主体的に過ごすには、魅力に欠ける状態でした。

Process|こどもたちと一緒に、空間を“描く”

▲「描く・塗る・体験する——それ自体が園での思い出に」

 

リノベーションは、こどもたちが壁に絵を描くところから始まります。
ただ見るだけの空間ではなく「自分がつくった!」という実感が、誇りと愛着を育てます。

After|思い出に包まれた空間へ

▲KUMA’Sのアーティストとこどもたちの共創で仕上げる

 

▲表情があるひまわり。表情はないひまわりもある。

 

 

▲「世界に一つだけの空間——ここにあるのは、こどもたちの物語」

 

太陽、ひまわり、虹、森……。

こどもたちが描いたモチーフが、明るく温かみある空間を生み出しました。
日々の園生活のなかで、誇りを持って過ごせる場所へと生まれ変わりました。

このリノベーションが生み出す3つの価値

  • 機能向上:整理された空間で、遊び・学び・くつろぎを支える

  • 体験価値:こどもたちの参加が、かけがえのない記憶に

  • ブランディング:保育理念を可視化し、園の個性を強化