第48回「現代童画展」ギャラリートーク

東京都美術館で開催の現代童画展にて小野孝一特別展示「こどもたちを育む環境アート」で、現代童画会常任委員であり、前KUMA’S FACTORY代表の小野孝一と新代表の小野祐真がギャラリートークを行いました。

↑第1回から出品。今回で48回目の出品となる小野孝一

↑こどもたちのアートについて語る新代表の小野祐真

 

新旧代表それぞれが想いを語る。

現代童画会さまからのご依頼を受けて、今回は小野孝一の特別展示室としてブースをご用意いただき私たちKUMA’S FACTORYが制作・企画・プロデュースを担当しました。

モノクロカットひとつから始まり現在は、空間デザインや保育者様に向けたアートセミナーやこどもたちへのワークショップ事業へと発展させてきた経緯や思いなどをそれぞれの想いを熱く語ってきました。

↑画像後ろの陽・雲・雨・風・雷「感性の恵」は、小野孝一×KUMA’Sのコラボ作”触れる絵画”ふれあい童画の新作。手前花々はKUMA’S FACTORY作「Bloom〜集いの場所〜」は、松ぼっくりと木の枝=全て自然物で創り上げ、花壇型のベンチに仕立てた作品になってます。

触れる絵画「ふれあい童画」とは?

ある時、こんなお言葉をいただきました「作品にこどもが触りたがる」と。従来の絵画作品は基本多くは額装され、作品保護の目的としてもアクリルが被さっています。されてないにしても触ると言う行為は原則NGというのが当たり前です。ただ、そんな常識は子どもたちには通用しないのも当たり前の話です。なら「触っていい絵画を作ろう」という発想になったのはそんな子どもたちの好奇心に応えることで、よりアートに興味を持つきっかけの一つになればいいという想いでした。

例えば↑グルグル雲の作品。何色だろう?凸凹している!?もっと近くで見てみたい。

緑、ピンク、黄色、青、白!?あと何色だ?虫眼鏡で見てみたい!例えばそんな好奇心にもふれあい童画は応えられる。従来の絵画作品では不可能なことが許される。

たくさん触って見てごらん。が、言える絵画作品になってます。水がかかってもOK!こどもたちのパワーにも負けない強さと好奇心に応える柔軟さを兼ね備えた作品が「ふれあい童画」

作品はアトリエ併設のKUMAile(くまいる) 常設!

論より証拠。実際に見て触れて実感してください。アトリエはサザエさんの街、桜新町にあります。田園都市線「桜新町」駅西口より徒歩約3分です。

↑多目的ギャラリーKUMAileはこんな空間。

 

 

さて、話を現代童画展に戻します。

 

 

ここまでのところとして見るだけより触れた方が得られる情報は多いはず。そんな考えと想いから絵画を発展させたわけです。が、より良いのは実際に表現したり想像したりアートを楽しめる環境というひとつの答えにたどり着きました。それが今回の展示会のコンセプトでもある「こどもたちを育む環境アート」になります。

絵画作品他、幾つかの作品を展示させて頂いたのは実際に体験・体感・実感していただきたい想いからです。今回の展示にあたり本当に多くの皆様のご理解とご協力をいただきました!この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

冒頭にご紹介した松ぼっくりの花畑。

石ころガーデン〜石ころならべてなにつくる〜

食欲の秋+芸術の秋〜はらぺこストーン〜

これら3つをKUMA’S FACTORY作品として子どもたちに向けて出品させていただきました。これらは見立てアートという手法で、技術的なことよりも視点や想像を育むきっかけや遊びの引き出しを増やすことも目的のひとつとするKUMA’Sオリジナルのこどもたちのためのアート商材です。※これらの現物をご覧になりたい方は桜新町アトリエにお越しください。その他作品も多数展示中です。

 

テクノロジーの発展が著しい昨今ですが、こどもたちのあそびの中には昔も今も変わらない姿があります。子どもたちにとって大切な豊かな視点・想像力・発想力・感性・情緒は、何も特別な訓練やモノは必要なく、こんな身近な素材やあそびの中で育むことができること。

 

そんなメッセージを込めKUMA’S FACTORYは、モノもコトもつくり、より良い保育の環境づくりを支援するクリエイティブカンパニーとして取り組んでいます。

 

新代表の小野が掲げる”たくさんの笑顔を創る”そのために必要なのは誰の作品であることよりも、誰のための作品であるのか。創ったその先にある環境を想像し、そこで過ごす人を想像し、創造をすることの重要性をギャラリートークではお話しさせていただきました。

 

競争するより共創を。

色とりどりの個性とひとつにKUMA’SFACTORYはこれからもジャンルレスに繋がり笑顔を創出するクリエイティブカンパニーを目指していきたいと改めて思えた現代童画展だったと思います。

 

会期は16日(水)まで!残りわずかとなりますが、是非ご意見ご感想などお聞かせいただけたら嬉しく思います!お越しくださった皆様には心より御礼申し上げます!今後ともよろしくお願い申し上げます。

KUMA’S一同より。

第48回現代童画展in東京都美術館

【お知らせ】

第48回 現代童画展 11月10日(木)〜16(水)

AM9:30〜PM5:30(最終日PM1:30)

東京都美術館1階第1,2,3展示室にて

弊社作家小野孝一

「こどもたちを育む環境アート」

開催しております。

私たちはこの度の現代童画展

同会の常任委員も務める

小野孝一特別展示ブースを

制作・企画・プロデュース

させて頂きました。

KUMA’Sの作品も展示して頂きました!

「タイトル」bloom〜集いの場所〜

1800×1800とかなり大型の作品です。

よくご覧頂くとお分かりになるでしょうか?

これらは「松ぼっくり」と「枝」ですべて

つくった松ぼっくりのお花になります。

 

ちなみに地面は土の持ち込みはNGですので

「スタイロフォーム」

「スチレンボード」

少しの「粘土」

に、彩色して雰囲気をつくりました↓

スタイロフォームの地面。

凸凹の地面にしたかったので

チョキチョキペタペタ。

で、彩色してつくりました。

そこに一本一本地道に生けました。

このベンチ型の花壇の制作は

エー・ディーアンドシー様に依頼。

いつもながら流石の仕上りです。

ありがとうございます!

視点

想像力

発想力

感性

情緒

これらを豊かに育むにはこども 一人ひとりが

想像することや、表現することは楽しい!

そう思える環境であることが大切である。

そのように私たちは考えています。

 

上手くより楽しく。

 

これらの花々をつくるのに特別な訓練も

特別な道具もいりません。

 

こどもたちとの制作は

「やってみよう!」

そんな気持ちをつくる時間。

 

自分でつくったものが誰かを笑顔に

できたらこどもだって嬉しい。

 

そんな小さな成功体験の機会をひとつでも

多く創出できればと想像し創造した作品。

 

是非たくさんの方々にご鑑賞いただき

多くのご意見ご感想をいただけたら幸いです。

 

代表取締役 小野 祐真