ちょっとアートなコラムVol.1

KUMA’S FACTORYアートディレクター

小野祐真です。

 

「ちょっとアートなコラム」と、題しましてこれから少しずつ経験談や気付きなどなど紹介していきたいと思ってます。

 

そんなVol.1は

「子どもの創作意欲を高める制作環境と促し方」

について

 

このテーマは私たちもセミナーやワークショップ、園訪問、絵画審査などでもよくよくご相談いただくところです。

 

結論から申し上げると、私たちは次のように考えております。

 

 

「一緒に楽しむ!」

 

 

それが環境づくり!?と、思われるかもしれませんが、道具を揃い与えるよりも大切な環境づくりだと私は思ってます。

 

例えば年少さんくらいの子どもの絵を見て・・・

 

「これは何の絵なのだろう!?」

 

と、いうことありませんか?でも、その子のやる気や意欲に応えたいし。。そんな思いが強ければ強いほどに、かける言葉やリアクションの正解はなんだ?とも、迷いませんか?

 

実際、私も二児の父としてそんな時が幾度となくあり、あれこれと試していたことがありました。

 

ですが、育児やお仕事としても子どもたちや環境とも関わる中である時”上手く”よりも”楽しく”このスタンスが大切だと思ったんです。
※ここの経験談はまた別の機会に。

 

また、そんな心がけを持って接することで「絵心がない・・・」という自分のネガティブなマインドもリセットすることが出来るようにもなって、苦手意識があったお絵かきや工作などにも積極的に関われるようにもなったかなと思ってます。

 

つまりは、”行いとして楽しむ”ことをベースにする。

このマインドだと「上手く」より「楽しく」が優先になる。

すると「ここが上手い!」とか、技術的な褒めポイントよりも「ここが面白いね!」とか「この色がきれいだね!」とか「この道具使ったらどう?」など、共感と提案をベースに接することが出来るようにもなる。

結果、子どもはニコニコと手を動かし、頭も働かせ積極的にチャレンジもしてくれるし、グングン吸収もしてくれる!と、いう流れが作りやすくなります。

 

もちろん、ある程度の年齢の子どもにもなればまた少し変わるところもありますが、一緒に楽しむのスタンスは、小学生程度まではやはり大切ではないかと思います。

あとは、大好きな先生やママやパパが楽しそうに何かをしていれば子どもって花に集まる蝶々のようにひらひらと寄ってきますよね(笑)


↑卵の殻でろうそくを作ってみていたら「何してるの?」と集まる我が子たち。笑

 

そういった意味でも「一緒に楽しむ」というのは、環境づくりとしても、促す方法としても、とても大切であり、でも実はそんな難しいことでもないとも考えられるのではないかと思います。


↑このように色も形もヘンテコですが全然アリです。

 

こんなようにある意味の仕掛けを作ってあげて、興味関心を引き出し、専門的な技術や知識はその後に補う!つまりは、やりたいからやっている。という状態にして吸収しやすいマインドにしてからでOKという考え方です。

 

私たちが2010年から取り組む”保育の引き出しを増やす”ことをコンセプトにしたお絵かき&製作の園内研修も、こんな思いと実体験から全国各地で開催させて頂いております。

 

そんな園内研修と子どもとのお絵かきイベントなどについても近くご報告出来ることがございますのでご期待いただきたいと思っております♪

 

以上、ちょっとアートなコラムでした!

素敵な週末をお過ごしください!